宮崎泉和歌山県知事の天神崎訪問

 4月8日に、宮崎泉和歌山県知事が、天神崎を訪問されました。以前にも天神崎を訪問されたことがあるそうで、またイギリスを訪問されたときに、そちらでのナショナル・トラスト運動の関係場所を訪問されたことから、天神崎とイギリスのナショナル・トラスト運動との関係についても、興味を持たれたとのことでした。     

 訪問は、時間の制約もあって30分程度でしたが、事前に県の職員の方が何度か情報収集のために当会の事務所を訪問されました。そのときに提供した情報などもよく記憶に留められていて、非常に密度の濃い内容となりました。    

 最初に、最近多くの人が訪れるウユニ塩湖風写真の撮影サイトを実際に歩いて見ていただきました。「天神崎の自然を大切にする会」の保全活動があったことで、自然のままの岩礁海岸が残され、その後写真の撮影スポットとして、新たな魅力が発見されたことを説明しました。また本会のシンボルであるアラレタマキビという小さな貝も実際に手にとって見ていただきました。    

 さらに、昨年の11月に更新をされた本会の看板で、本会の歴史や活動、ナショナル・トラスト運動についての説明をしました。   

   その後、田んぼ跡の湿地帯ビオトープで、本会の運動が始まったときの別荘予定地のことや、水辺があることによって、生物多様性が高められていることなどを説明しました。その後、知事の方から率先して谷筋の最奥部のため池があったところまで進んで行かれ、堤が壊れて、わずかな水たまりにしかなっていない現状についても、見ていただきました。ここに水が溜まっているかどうかで、湿地の水辺環境を維持するのに苦労することになります。   

  最後に、田辺湾全体を眺めてもらいながら、2015年に吉野熊野国立公園に田辺湾が編入されましたが、それ以前から、本会の活動だけでなく、南方熊楠による神島の保護や、京都大学瀬戸臨海実験所の時岡隆による畠島の保護など、自然保護活動が継続して進められてきたことを説明しました。知事からも、そのようなストーリーを引き継いでいくことの重要性について、賛同をいただきました。  元々、天神崎は県立自然公園に指定されていましたが、第三種地域であることから、開発を規制できないということで、本会による土地の買い取りが始まりました。それがイギリスのナショナルとナショナル・トラスト運動に対応するものだと知ったのは、運動を始めてかなりの年数が経ってからのことでした。その過程で、県からも様々な援助を受けながら進んで来ました。県知事自らが、実際に足を運んで視察をしていただいたことで、天神崎への理解を深めていただく機会になったものと感謝しております。    

天神崎の自然を大切にする会

和歌山県田辺市で、ナショナル・トラスト運動(土地の買取による自然保護)を行っている団体です。皆様からのご寄付により天神崎の土地を買い取りを進めるとともに、様々な活動を通じて、天神崎の自然保護と環境教育の推進に取り組んでいます。