自然観察の心得

玉井先生より

 天神崎の自然は、子どもたちが日常の生活から解放されて、あそびの中で自然に親しみ、自然のしくみを学ぶために、特別に保全されている地域です。そのため、次のことを読んで楽しく利用してください。


1.日和山から南側の観察地域や岩礁地帯は自由に入ってもかまいませんが、整備された道路や十分な標識は設けていませんので、危険なところでは自分で判断して注意してください。


2.道路が整備されていなこと、植物の名称札がないことなどは、子どもたちがどこで何に興味をもって自然観察に取り組んでよいように、特に方向づけをしていません。

3.岩礁、森林、湿地などだけでなく、どんなところでも注意深く見ていくと、おもしろい生物たちの生活の様子や、自然の複雑ななり立ちがだんだんと分かってくるものです。


4.どんな小さい動植物でも、それは貴重な生命であり、また、子どもたちのともだちです。手にとってあそんでも、よく観察してもよいですが、帰りにはそっと元のところに返しておきましょう。


5.ナチやマムシもいますが、人の方から害を加えなければ、攻撃してくることはありません。しかし、十分に注意してください。


6.〈保護者の方々に〉
子どもたちがどんなことに興味をもって遊びまわってもいても、あたたかく見守ってください。自然に触れてみずから何かを探そうとする気持ちと、失敗しながらくり返す経験は、何よりも大切なことです。自然観察やその学習を、子どもたちとともにこの自然を活用してください。