自然観察の心得

天神崎に設置されている当会の看板にある「自然観察の心得」を掲載します。

自然観察の心得 

 天神崎の自然は、子どもたちが日常の生活から開放されて、あそびの中で自然に親しみ、自然のしくみを学ぶために、特別に保全されている地域です。そのため、次のことを読んで楽しく利用してください。

1.日和山から南側の観察地域や岩礁地帯は自由に入ってもかまいませんが、整備された道路や十分な標識は設けていませんので、危険なところでは自分で判断して注意してください。

2.道路が整備されていないこと、植物の名称札がないことなどは、子どもたちがどこで何に興味をもって自然観察に取り組んでよいように、特に方向づけをしていません。

3.岩礁、森林、湿地などだけでなく、どんなところでも注意深く見ていくと、おもしろい生物たちの生活の様子や、自然の複雑ななり立ちがだんだんと分かってくるものです。

4.どんな小さい動植物でも、それは貴重な生命であり、また、子どもたちのともだちです。手にとってあそんでも、よく観察してもよいですが、帰りにはそっと元のところに返しておきましょう。

5.ハチやマムシもいますが、人の方から害を加えなければ、攻撃してくることはありません。しかし、十分に注意してください。

6.〈保護者の方々に〉

 子どもたちがどんなことに興味をもって遊びまわっていても、あたたかく見守ってください。自然に触れてみずから何かを探そうとする気持ちと、失敗しながらくり返す経験は、何よりも大切なことです。自然観察やその学習を、子どもたちに強制しないようにして、子供たちとともにこの自然を活用してください。

Welcome to Cape Tenjinzaki !

    We are sure that you will find its atmosphere
most relaxing and trust that you will enjoy your
visit here. We also hope that you will take
advantage of the opportunity that this area offers
you to learn about nature and its ecological system.
    You are admitted to the zone encircled by the
red lines as well as the rocks zone. No paths
have been paved yet. There are few signs inside,
so we ask you to mind your step.
    You may be surprised to find no name plates
hanging on trees. The less information you are
given, the more you can learn in your own way.
At this stage we leave the adventure up to you.
    All the creatures you may find here have a
life as you do. Please respect them and put
the creatures back where they were after your
observation.
    Since this area is in such a natural state,
there is a vast variety of animal life here,
including vipers and wasps. We do not wish to
alarm you, as the event of one crossing your
path is unlikely but possible, please be careful.

現在に至るまで、何代かの看板があったようで、初代は1989年11月に設置されました。2000年代に更新され、現在の看板は、2014年6月に「三井物産環境基金」から助成を得て更新されました。どの看板も同じ「自然観察の心得」を掲げています。文章自体は、当時の地元の生物学及び英語の関係者が担当しています。