本会の活動

土地買い取りの継続

本会の運動の発端となった別荘予定地の土地買い取りは、苦心の末、1985年に終了しましたが、その後も天神崎の自然保全地の買い取りを継続しています。「土地の取得経過」を参照ください。

自然保護・環境保全活動

定期清掃活動(年4回)

天神崎には魚釣りや自然観察、写真撮影、散策など多くの人が訪れ利用されています。しかし、道路周辺や磯にはゴミが多く、多くの方々の努力によって清掃がなされてきました。当会でも定期的にゴミの回収活動を行い、自然環境がより良い状態で保たれることを願っています。

毎回多くの方がこの清掃活動に参加され100㎏近いゴミを回収出来ています。

活動予定 

R7.  4.27(日)午前9:00~
R7.  6.14(土)午後1:30~ 田辺湾クリーン作戦
R7.10.26(日)午前9:00~
R8.  2.22(日)午前9:00~

丸山の見える駐車場で受付 (ゴミ袋・はさみをご用意しております)

海底清掃

当会の活動当初は、天神崎の自然林を保全するための活動が主でありましたが、自然環境は海の生物等にも関係するために、山、湿地、磯のみにとどまることなく、海底の清掃も実施しています。陸上のごみ等は目立ちますが海底のごみは海面からは見えません。しかし海中にも色々なゴミが沈んでいます。珊瑚に絡まるルアーや釣り糸は、ダイバー達が手作業で回収をしており、大きな物ではバイクを引き揚げたこともありました。

湿地(ビオトープ)整備

天神崎の一角に位置する湿地帯は、以前は田んぼであったところを活用しています。水辺があることによって、そのような環境に特有の植物が生育するとともに、サンショウウオ、メダカ、カニ、トンボなどの水生昆虫類の産卵や生息の場所となっています。自然観察の学習場所としても利用しています。放置すると、植物が繁茂して埋まっていくために、定期的な草刈りや整備作業が必要で、この作業には、地元のボランティア・グループ(チームみらい)に協力を頂いています。

植樹活動

本会は天神崎の日和山を中心とする海岸林の保全(取得)を進めていますが、別荘地開発などのために、植生が破壊された場所などに植樹を行なってきました。1986年に『森と磯の祭典’86』を開催し、その記念として植樹を行ったのが最初ですが、それから約40年が経った現在、植えた場所にはしっかりと樹木が茂り、豊かな森が育まれています。地元や全国の企業・団体からの申し出により実施することもあります。植樹にはこの森に自生している樹種と同じものを選定して、本来の自然の森に戻していくことを目指しています。

教育・普及活動

自然観察会

天神崎の保全活動が1974年に始まり、その翌年には「第1回天神崎自然観察教室」を開催しています。子どもたちに、天神崎にいる実際の生物に触れて体験してもらいたいと考えたからです。海と山の自然が隣接している天神崎では、海岸や山に生息する生物や、その相互の関係性や自然の大切さを学べます。毎年1回、6月上旬に行っています。この他にも、小中高の学校や諸団体などの観察会を受け入れています。

子どもふるさと絵画展

1992年の天神崎での「子ども写生会」から始まり、以後毎年1月頃に紀南文化会館(田辺市)で絵画展を開催しています。これまで紀伊民報社との共催で実施してきましたが、2025年度は、紀伊民報主催・当会協力で、第34回目の開催を予定しています。子供達が描いた絵画を募集し、美術教員による審査会を行い、表現が豊かな作品には金賞・銀賞を、またポスター部門については、環境省近畿地方事務所のご協力により、国立公園賞を贈呈しています。